この度、2021年より代表理事を務められました佐々木 淳一先生の後任として、2023年(令和5年)5月25日に一般社団法人 日本熱傷学会の代表理事を拝命いたしました。
本学会は1975年(昭和50年)に設立され、2024年には設立50年を迎えようとしています。この半世紀の間に、機関誌「熱傷」の創刊・定期刊行、熱傷講習会の定期開催、熱傷用語集の発刊・改訂、専門医制度の開始、熱傷診療ガイドラインの公開・改訂、熱傷入院患者レジストリー制度の開始などが、最近では2020年に機関誌のオンラインジャーナル化、2021年に熱傷診療ガイドラインの最新版(改定第3版、英語版も発刊)の公開が学会主導で行われ、本学会は学術団体としての責務を果たして参りました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、ようやく終焉むかえる兆しが見えてきました。このパンデミックの間に、学会活動においてはWeb会議が普通となり、学術集会でもオンデマンド視聴を取り入れることが一般的となりました。しかしながら、本年の学術集会からは、以前のような学術集会の運営も可能となり、50周年をむかえる2024年の学術集会では、これまで以上の多くの会員とOn siteでの交流ができることを期待しております。
次回学術集会の会期中には、熱傷学会の50周年祝う記念式典を、多くの会員が参加できるような形式で計画中であります。更には、50周年記念誌の発刊も予定しています。
この50年の間に先達が築いてきた本学会の充実と更なる発展を目指して、会員の皆様・関連団体とも緊密に連携をとりながら、役員一同が先頭に立って、学術団体としての社会的責務を果たしていきたく存じます。これまで同様、ご理解・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表理事 松村 一